変革を目指す組織に伴走していく「ファシリテーション」。そのプロセスを具体的に学ぶ場として、「第1期組織進化プロセスファシリテーター養成講座」が実施されました。半年間に渡って参加された受講者の声をご紹介します。
〜経験を重ねても、新たな学びが得られた〜
折口 みゆきさん ギビングツリーパートナーズ株式会社/ToBeingsパートナーコンサルタント
人材育成・組織開発を中心に、エグゼクティブコーチ・コンサルタントとして活躍。0期に引き続き、2回目の参加となった。ToBeingsのパートナーコンサルタントとしても実践機会を重ねながら、探求を続けている。
―――講座を振り返って、どのようなことを感じておられますか?
元々私は、目に見えない人のエネルギーや流れ、変容に興味関心があり仕事の中でも、そういった部分を大事にして、人の変容にエネルギーを注いできました。最近では、より「組織」単位での仕事も増えてきた中で講座に参加し、組織単位での変容やエネルギーの変化の扱い方の理解を深めることにしました。
実は、組織進化講座の0期、1期の両方を経験しています。0期では、現場で感じていた感覚を「こういう見立て方になるんだ」「こうやって言語化するんだ」と、知的好奇心が満たされる感覚でした。1期ではさらに理解が進み、自分の血肉になっていったと思います。
そして、洋二郎さんと一緒にプロジェクトを進めていく機会があり、「これか!」と衝撃を受けたこともありました。体系立てて学び、経験を重ねてみても、実際は驚きの連続でした。
今ここで起こっていることは、私の中にも起きている
―――学びの旅を経て、ご自身に何か変化はありましたか?
特に、プロジェクトの中で、自分の内側で起こっていることを、どのようにクライアントの組織課題の仮説やプログラムづくりに生かしていくかが見えたのも大きな収穫でした。
そのプロジェクトをしている途中、自分の中に、複数の目で自分自身を評価判断する存在があることに気がつきました。例えば、洋二郎さんから資料作成をお願いされて「大丈夫かな」と恐れを感じたり、締め切りギリギリまで仕事が手につかなくて不安になったり。そこで、組織の中に、自分の抱えているものと同じ「相似形のフラクタル構造」があるのではないかと思って、自分の中に起こっていることを沢山書き出してみました。すると、自分の中にあった、「自分の内側で感じている、評価者からのプレッシャー」は、そっくりそのまま、クライアントの組織の中でのメンバーがリーダーに抱いている、経験者や上司を凄く尊敬する気持ちや、この人には到底叶わないという気持ちに通じているということがわかってきました。そして、その内省自体で、自分の変化の兆しを感じたことから、ワークショップにも部下側に内省の時間を入れようとか、具体的にプログラムづくりのヒントを見つけることができました。講座内で学んだ「今ここの源に立つ」という言葉を自で味わった経験でした。
「今ここで起こっていることは、私の中にも起こっているかも。私も片棒を担いでいるかも。私がそう世界を捉えているからかも」と気がつき、自分が変われば世界は変わります。考えてみれば、職位の高い人の発言に気になることがあっても、その気持ちに蓋をし、なかったことにしてしまうことがたくさんありました。
こうした状況に気がついてからは、内省の機会を増やすようにしています。この瞬間に、何もできないと感じても、必ずその場にヒントがあるんだと信じられるようになりました。
【ToBeingsからのメッセージ】
講座で得た学びを、ToBeingsでのプロジェクトを通じて実践し、「腑に落ちた」という感想を述べていた折口さん。自分の気持ちを赤裸々にノートに書き出し、内面を見つめ、参加者全員に共有していただきました。「声にならない声」を言語化し、場にあげる力は唯一無二で、講座中も大変助けられました。これから、さらに深く世界観を共有し、信頼できる仲間として協業できるのを心強く思っています!
Direction 丹羽 妙(弊社広報)
Writing 林 美夢 (ライター)